子宮がんの死亡数は減少傾向にあります。
女性の癌死亡の原因では1970年の第2位から2007年には第8位となりました。
この死亡数の改善には子宮がん検診の普及により、早期がんで見つかる確率が増えた事が貢献していると思われます。
定期的にがん検診を行う事をお勧めいたします。
当院では一般的な検診だけでなく、検診にて異常を指摘された場合の精密検査にも対応しています。
最近では子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)が注目されています。
HPVの感染は正常女性の20〜30%に認められるとの報告があり、若年女性において特に高い感染率が認められるようになってきました。
一方HPVには多くの種類があり子宮頸がん の発生に関係が大きいもの(高リスクHPV)と少ないもの(低リスクHPV)に分かれます。
(HPVには構造が微妙に違う型が100種類近くあり、そのうちの15種類が子宮頚がんの原因になります。)
高リスクHPVを認めた場合には、より密度の高いフォローアップが望まれます。
当院ではHPVのリスクを判別する検査に対応しています。
HPVに対するワクチンの開発も進んでいます。
海外においてはすでにHPVワクチンの投与が行われ、高い予防効果が認められることが実証済みです。
当院でもHPVワクチン(子宮頸癌予防ワクチン)の接種を行っています。